大学時代、留学生のルームメイトと過ごした1年は忘れられない。彼女はブラジル出身のマリアで、明るくて好奇心旺盛。最初は英語での会話に緊張したが、彼女の「間違ってもいいよ!」という笑顔に救われた。
週末は一緒にスーパーに行き、彼女に納豆を食べさせたら「宇宙の味!」と叫ばれて爆笑。逆に、彼女の作るフェイジョアーダという豆料理にハマった。文化の違いでぶつかることもあった。マリアは夜遅くまで音楽をかけ、私は朝型でイライラしたことも。
でも、話し合って「音楽はヘッドホンで」とルールを決めた。ある日、私が就活で落ち込んでいた時、マリアが「ブラジルでは、失敗は次へのステップって考えるよ」と励ましてくれた。その言葉で気持ちが軽くなり、別の企業に挑戦。無事内定をもらえた。
マリアが帰国する日、空港で抱き合って泣いた。今もSNSで連絡を取り、いつかブラジルで再会する約束をした。彼女との時間は、違いを受け入れる大切さを教えてくれた。