去年の冬、友人とスノーボードをしに長野の山へ行った。普段は緩やかなコースで滑る程度だったが、友人の「上級者コースに挑戦しよう!」というノリに押され、軽い気持ちでOKした。リフトで頂上に着くと、急斜面と深い雪に後悔。案の定、初っ端から転び、板が外れて滑落。
雪に埋もれながら「死ぬかも」と本気で思った。友人が助けに来てくれ、なんとかコースを下りたが、膝はガクガク。山小屋で温かいスープを飲むまで、寒さと恐怖で震えが止まらなかった。その夜、宿で友人と「無事でよかった」と笑い合ったが、内心「二度とやらん」と決意。
でも、翌日、初心者コースで滑ったら、雪の感触と風の音が楽しくて、結局ハマった。あの恐怖体験は、自分の限界を知るきっかけに。以来、装備をしっかり整え、無理のない範囲でスノボを楽しんでいる。雪山は厳しいけど、挑戦した先にしか見えない景色がある。たまに、あの急斜面を思い出すとゾッとするけど。